アートdeおもしろ集客看板

もっと目を引く、面白い看板はないの? 面白くない看板は、誰も目を向けてくれません。 しかも、「集客」につなげるには、「タネ」も「仕掛け」も必要です。 真剣に「集客」をお考えの方だけご覧ください。

最大級の「牛」のレリーフ看板の制作

一体物で3×5mの超特大レリーフ看板

町の店主から直接頼まれる看板も多いのですが、看板業者さんからの依頼も多くあります。
今回は茨城県の看板屋さんからの依頼で大きなアート看板専門の弊社でも一体もののレリーフとしては最大級の牛を製作しました。
高さが3,300ミリ幅が5,050ミリ厚さ500ミリ。
頭の部分だけは完全に立体です。
過去にゴリラのレリーフで上半身だけで8メートルを超えるものをつくりましたが、その時は5〜6分割したので、一体ものとしては今回が最大です。

反りの防止と軽量化が最大の課題

今回は、この巨大レリーフを建物の壁ではなく野立てのパネル看板に取り付けるとのこと。
一番神経を使ったのは、ソリと重量です。
普通なら2メートルを超えるとだいたいソリが大きくて、壁面との間に大きなすき間が発生します。
それに、薄いパネルで全重量を支えるとなると限りなく軽量化にチャレンジしなければなりません。


造型看板の制作は毎回、無理難題との葛藤

16年もこの仕事をしていますが、毎回何か新しい課題やアクロバチックな冒険があり、取付け工事が完了するまでハラハラの連続です。
展示会やTVなどのセットのような強度や耐久性をあまり問われないものとは異なり、看板の場合は、5年10年という長い期間雨風にさらされます。
倒壊や落下などが発生すると、人身事故につながる大きな被害が発生します。
そのため、各工程ごとにもっといい方法はないか、議論、激論、葛藤が続きます。

よく周りから「楽しそうで夢のある仕事ですね」と言われますが、当事者はそんな余裕はありません。
ただ、うまく納まってお客様から「すごい!」と感嘆のお言葉をいただくことが、最高の喜びです。
無理難題を解決するために毎日悶々としたり、心配で夜も寝れない日々が結構あります。
でも一旦終わってしますと、また難しい課題にチャレンジしたくなる。
これがモノづくりをする人間の本能なのでしょうか。

これほどの大きさだと、積み込みも大変です。
男4人がかりで慎重にトラックに積み込みます。
看板屋さんも私たちも初めてで1時間以上かかりました。

かくして、今回も無事に納まったようで、お客様から完成の写真と感謝の言葉が数日後にメールで届きました。